
然別湖(しかりべつこ)は、大雪山国立公園にある天然の湖で、北海道の中では最も標高が高いところ(標高約800メートル)にあり、「天空の湖」とも呼ばれています。

水深は最も深いところで約100メートル。湖岸線の長さは約14キロ。九つの湾がある複雑な地形を持ち、細かいさざなみが立ち、さざなみの美しい湖とも呼ばれています。

冬季は全面結氷します。12月頃、縁の方から凍り始め、年末から年始くらいに全面に氷が張ります。解氷はだいたいゴールデンウィーク頃です。
*然別湖の自然
然別湖のまわりにある山々は大昔の火山活動で出来ました。その山々がこの地を流れていた川を堰き止めて「然別湖」が誕生したと考えられています。周囲の山々はコケ類や地衣類、シダ植物などが自生する針葉樹と広葉樹が入り混じった森に覆われています。また、火山活動が残したガレ場地形や風穴も見られ、氷河期の生き残りと言われるナキウサギなども暮らしています。温泉もあります。
湖水は季節ごとに透明度や色合いが変わり、澄んでいる時は10メートル以上深いところも見えます。静かな湖面は太陽や月、星に照らされていろいろな表情を見せてくれます。また、陸封されたオショロコマが然別湖に適応して進化したと言われるミヤベイワナという魚も棲んでいます。








*然別湖の周囲
北海道三大秘湖のひとつ「東雲湖」や爆裂火口跡と言われる「駒止湖」など。多彩な表情を持つ自然に触れることが出来ます。


*然別湖の四季
冬は一面の氷に覆われる然別湖は、陽射しが暖かくなる5月初めに解氷。6月に新緑を迎えると、色とりどりの花が咲き、一気に夏の緑へと進みます。紅葉のピークは例年9月末〜10月初旬。中旬には雪が舞い、12月に入ると根雪になり、再び氷の季節を迎えます。
















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